PEANUTSに学ぶ!ボキャブラリー

スヌーピー好きな語学オタクがPEANUTS全集を読んで英語の楽しさを伝えるブログ

cleverもsmartも「頭がいい」。どう使い分ける?

A GIRL “THAT'S VERY CLEVER…FARMERS MUST BE SMART…”

(1977/1/19掲載)

前回のエピソードの続きです。校外学習で雪の積もる農地に行ったサリーとライナス。先生が「土壌を寒さから守るため雪を積もったままにしている」という話を聞いた時のクラスメイトの女の子の台詞です。

cleverもsmartも「頭がいい」「賢い」といった意味がありますが、使い分けてますね。

どういう違いがあるか調べてみました。

(ロングマン現代英英辞典より)

◇clever

1 able to learn and understand things quickly
(物事を早く習得したり理解できる)

2 able to use your intelligence to get what you want, especially in a slightly dishonest way
(欲しいものを手に入れるために知恵を使えること、特に少しずるい方法で)

3 skilful at doing a particular thing(特定の物事をするのに精通している)

4 done or made in
an unusual or interesting way that is very effective(普通ではない、または面白い方法でしたり作ったりする)

5 used jokingly when someone has done something silly or stupid(冗談めかして誰かがくだらないまたは馬鹿なことをした時に使う)

◇smart

1 intelligent or sensible
(知性があるまたは良識がある)

2 trying to seem clever in a disrespectful way
(尊敬できない方法で賢く見せようとすること→抜け目がない)

3 a smart person is wearing neat attractive clothes and has a generally tidy appearance
(スマートな人とは魅力的で小綺麗な服を身につけ、全体的に整った外見である)

4 fashionable or used by fashionable people
(おしゃれであることやおしゃれな人に使われる)

5 smart machines, weapons, materials etc are controlled by computers and are designed to react in a suitable way depending on the situation
(スマートな機械、武器、道具等とはコンピューターにより操作され、状況に応じた相応しい手段で作動するよう設計されている)→「スマートフォン」はこの意味

意味として両者は重なっている部分もありますが微妙にニュアンスの違いがありますね。

cleverは理解の早さ、知恵がある、ずる賢いといったニュアンス、smartは知性がある、抜け目がない、小綺麗・おしゃれ等外見の良さ、機械的といった違いでしょうか。

この台詞では意外な方法で農作物を寒さから守るための知恵を働かせている農家の人を頭がいいわねということでcleverとsmartを使い分けています。

つまり、cleverは4の意味、smartは1の意味で使われているのでしょう。

似たような意味でも微妙な違い、言葉が違うのだから確かにあるんですね。こういう違いはここには載せませんでしたが
、辞書で例文をたくさん読んでみるとこういう時はこっちというのが分かる感じです。

他にもintelligent,wiseとか「頭がいい」的な単語はありますし、逆に「馬鹿な」っていう意味の単語としてstupid,foolish,sillyなどたくさんあります。辞書を引いていると言葉の海を泳いでいる感じがします…